店名となっている「DUNSTAN(ダンスタン)」は、909年グラストンベリー近郊で貴族の家系に生まれ、961年カンタベリー大司教となった人物。
ダンスタンは宮廷に仕えていた頃、異教徒の詩歌や物語を研究したとの告発を受け追放される。
これを機にベネディクト会の修道士となり、グラストンベリーで隠遁生活に入ったダンスタンが、ある日鍛冶仕事をしていたところ、美女に化けた悪魔が誘惑しに来る。
しかし、ダンスタンは即座に悪魔の変装を見抜き、焼けたやっとこ(鉄のはさみ)で悪魔の鼻をつまみ撃退。
後日、懲りずに旅人に変装して訪れた悪魔に馬の蹄鉄を修理するよう頼まれるが、ダンスタンはこのときも悪魔の正体を即座に見抜き、馬ではなく悪魔の足に真っ赤に焼けた蹄鉄を無理矢理打ち付ける。
あまりの痛みに、蹄鉄を抜いてくれるよう懇願する悪魔に「蹄鉄が玄関に飾られた家には今後絶対に近づかない」と約束をさせた。
それ以来、蹄鉄は魔除けのシンボルであり、安全と幸福の象徴でもある。
ダンスタンが自分以外の人々を思いやって悪魔を追い払い、二度と近づかせない約束をさせたように、蹄鉄は人に贈られてこそ魔除けと幸運の効果を最大限に発揮するとも言われている。
この逸話の通り、悪魔を追い払った知恵と勇気、人の幸せを願う愛情と優しさが「馬の蹄鉄」というシンボルには詰まっていると私たちは考えます。
ダンスタンが身のまわりの大切な人々を思いやったように、私たちはあなたの安全と幸福を願って、蹄鉄の印の入ったカップでコーヒーを提供します。
今日もあなたの一日が幸せでありますように。